【保存版】面白い工具紹介

便利＆ユニークな工具も続々登場中！

工具にはさまざまな種類がありますが、基本的にはそれぞれの種類ごとにはっきりとした形や特徴が決まっています。よくプロとアマチュアが使う工具には性能や価格の違いこそあるものの、作りそのものには大きな違いはないとも言われます。プロはよく使うけれどもアマチュアはあまり使わない、というケースは少ないわけです。DIYや機械の修理・整備などを行っている人は価格や機能の違いこそあれ、みな同じような工具を使っていることになります。しかし市販されている工具の中にはそうした基本的な工具のイメージから逸脱したような面白いものも見受けられます。

こうした面白い工具は特定のメーカーから発売されていたり、面白い工具を意識して扱っている店舗でなければ入手できない傾向が見られます。ですからこうした工具を扱っていないお店やメーカーを利用している限り出会う機会そのものが得られない可能性もあるのです。ですから面白い工具と出会いたい場合にはちょっと目先を変えていろいろな情報を集めてみる必要も出てくるでしょう。「えっ！こんな工具もあるの？」と驚く機会もあるはずです。

面白い工具とは？

ただ工具はあくまで実際に作業に使用できることが大前提ですから、面白い工具といってもウケ狙いのものや、奇抜なデザインをしているものなのはほとんどなく、あくまで実用性を備えていることを前提のうえでプラスアルファで面白い、興味深い機能やデザインを備えているのが特徴です。その分奇抜な面白さ、デザイン性の面白さといった面はあまり期待できない面もあります。ある程度工具に詳しく、その工具のどこが面白いかがわかる人にだけ「これは面白い！」と感じるようなものが多くなっています。ですから工具のどの部分に面白さを感じるかによっても評価が異なってきます。

全般的な傾向として面白い工具は「ありそうでなかった技術・機能」を備えているものが多いようです。デザイン性よりもやはり機能面での面白さこそ、ほんとうの意味での工具の面白さとなるのでしょう。

言い方を変えれば、ちょっと試してみたくなる、または使うと楽しい機能を備えた工具こそ、真に面白い工具と言えるのかもしれません。

面白い工具をご紹介！

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面白い・ユニークな工具としてはまずスイスのPBスイスツールズが発売しているインサイダーというドライバーが挙げられます。これの面白いところは8種類のサイズを差し替えできる入れ替え式のドライバーであることです。つまりこのドライバーを一本持っていれば8種類のサイズのネジを締めたり緩めたりすることができることになります。ユニークなアイデア商品としての面はもちろん、工具箱をはじめとした収納スペースを有効利用できる点でも非常に優れたアイテムです。入れ替え式だときちんと固定できるのか、固いネジをしっかり緩めることができるのか、といった不安点も出てきますが、こうした点も問題なく、普通のドライバーとほとんど変わりなく扱えると高い評価を得ています。

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日常の作業ではあまり使いませんが、店頭や部品の交換会などでパーツのサイズを計るときに使用するノギスがカードサイズで発売されているものもあります。ステンレス製でサイズはクレジットカードとほぼ同じサイズ。スーツの内ポケットのなかに忍ばせておけばいつでもどこでもサイズのチェックを行えます。EIGERのカードノギスという製品、厚さがなんと0.2mmという世界最高レベルの薄さを実現、それでいながら普通のノギスと同様、20分の1mmの単位で測定することができます。カードサイズですから、カードホルダーや財布に入れて携帯することも可能です。これを持って休日にぶらっとパーツ探しに出かける、なんて楽しみも味わえるでしょう。

面白さというよりもカッコよさを楽しめる工具がワイヤーノコギリです。自転車の鍵をワイヤーカッターで切断されて持ち去られてしまう話も聞きますが、このワイヤーノコギリも手軽に携帯でき、優れた切断能力を発揮する工具です（もちろん窃盗行為を勧めているわけではありません）。

「ノコギリ」という名称が使われていますが、刃ではなく特殊形状のワイヤーで切断する仕組みとなっています。長さは40cm程度、丸めて収納することができますし、うっかり手に触れて怪我をするといったことはありません。それでいながらプラスチックや木材に使用すれば非常に優れた切断能力を発揮します。日常のDIYで使用する機会は少ないかもしれませんが、持っているとつい使いたくなる工具です。またこの手のワイヤーノコギリはもともとキャンプで使用する道具として使われるようになった面もあるため、アウトドア好きの方にもおすすめできるでしょう。

利便性の高さを追求した面白い工具としてはヘッドが回転する仕組みになっているラチェットが挙げられます。狭い場所で作業する際にはグリップの振り角がなかなか思うように確保できずに作業が難しくなるケースが見られます。そんなときにこの工具を使えばグリップを押したり引いたりするだけでベッドが回転動作をするため、狭い場所でも簡単に使用することができます。なお、この手の回転式ラチェットはジョイント部分をロックできる機能も搭載しているため、ロックすれば「普通の」ラチェットとして使用することも可能です。

IoTに対応？最新の面白い工具

環境問題などと合わせてIoTの推進が社会全体で叫ばれるようになっています。しかし工具の世界ではあまりこの点はなかなか進んでいない面もあり、従来式の「アナログ」工具が主流となっています。ただ数こそ少ないですが、スマホと連動させる機能などを備えた「スマート工具」と呼ばれるものも登場しており、従来の工具にはない面白い魅力を備えています。

例えば電動工具にBluetooth機能を搭載しており、スマートフォンと連動させたうえで使用できるインパクトドライバー。「インパクトドライバーをスマホと連動させてどうするんだ？」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。連動させたうえでスマホアプリを使うことで回転数やスイッチの遊び具合などを自由に調節することができます。さらにスマホで細かいカスタマイズをしたうえで作業をすれば自分で操作しながらもより細かく自由度の高い作業ができるようになるわけです。

さらにこうしたスマート工具ではトラッキング機能や盗難防止ロックなどの機能も搭載されており、万一の盗難、あるいは紛失の際に非常に便利になっています。

こうしたデジタルと連動したスマート工具は好き嫌いが分かれる部分があるかもしれません。「面白そうだな、ちょっと試してみたいな」という方と、「工具は自分の手で使ってこそ」という方で評価が変わってくるのではないでしょうか。いずれにしろこれからの時代に対応した面白い工具と言えるでしょう。残念なのはこうしたスマート工具の多くは海外メーカーのもので、国内企業ではまだまだ積極的に手がけていない点です。今後の展開に期待したいところです。