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2025/11/17

職業別オススメの道具

ランヤードとは?種類や選び方について解説!

ランヤードとは?種類や選び方について解説!

ランヤードとは?種類や選び方について解説します。

ランヤードとは何なのか詳しく知りたいという方向けに、種類や選び方、購入してからの使用期限や点検のことについてもまとめてご紹介します。

高所作業をするにあたってこれから安全装備を用意する必要がある、買い替えにあたって気になることがあるなど、情報を詳しく知りたいという場合には参考にしてください。

ランヤードとは

ランヤードとは、高所作業をする際に、作業者の墜落を制止するための命綱です。作業者は墜落制止用器具(旧:安全帯)を身に取り付けていますが、ランヤードはそこと作業場の構造物(アンカーポイント)を連結することで、万が一の墜落時に備えます。

よく比較されるものにセーフティーコードがありますが、こちらは目的が異なります。どちらも墜落防止のために必須ですが、ランヤードは作業者の身を守るものであるのに対し、セーフティーコードは工具や部品といった道具類を高所から落とさないように繋いでおくためのものです。そのため、セーフティーコードを取り付ける作業者の多くはセーフティーコードも併用することになります。

また、ランヤードとは同じ呼び方をするものに、IDカードや名札などを首から下げるためのストラップ。そして高所で作業する時に工具の落下を防ぐための紐などもありますが、ここでは高所作業現場で使用する落下防止用具について詳しくご紹介します。

ランヤードとは何なのかについて解説しました。次の項目では、数あるランヤードからどれを選べばいいのか、選び方について解説します。ランヤードとは、用途に沿ったものを選ばなければ作業者の安全を守ることはできません。安全に高所作業を行うために、これから安全装備を用意する必要があれば参考にしてください。

ランヤードの種類や選び方について

ランヤードの種類や選び方について解説します。

一種と二種の違いについて

まずはランヤードの一種と二種の違いについて確認しておきましょう。一種と二種はショックアブソーバーと呼ばれる機構の規格を指しています。

この一種と二種はランヤードのフックを掛ける位置の高さにより分けられており、フックを掛ける位置が腰より高いと「第一種」になり、腰より低いと「第二種」です。第一種のことをタイプ1、第二種のことをタイプ2と呼ぶこともあります。

一種の方が短い落下距離で、二種の方が長い落下距離の場合に選びます。例えば一種を腰より低く掛けるようなことがあれば落下距離が長くなることから大変危険です。フックを最低どのくらいの高さに掛けるかを基準に、第一種か第二種かを選択してください。

腰より高い位置と低い位置での作業が混在する場合は、第二種を選定しましょう。

種類について

ランヤードとは「伸縮式」「巻き取り式」「ロープ式」と主に3つの種類があります。

伸縮式

伸縮式は別名じゃばらタイプなどとも呼ばれ、通常は縮んでおり、引っ張ると伸びる構造のものです。移動時や作業時にロープが邪魔になりにくく軽量です。

ただし常に縮む力が働くため引っ張られている感覚があるほか、巻き取り型と比較するとロープがたるむことから、低所だと地面に激突するリスクがあり注意が必要です。

巻き取り式

巻き取り式は別名リール式とも呼ばれ、リールにロープを内蔵して出し入れができます。ランヤードが常に最短状態で作業の邪魔になりにくく、ロック機能付きの場合は、落下時に落下距離を最短に抑えることができるメリットがあります。

一方で急な動作でロックがかかることがあり、作業を妨げる可能性も。他のものに比べると重量感があり、価格も高価な傾向です。

ロープ式

ロープ式はロープやベルトの長さが固定されており、他のものに比べるとシンプルです。軽量で価格も安い傾向が見られます。

その代わり常にロープが垂れ下がっているため、移動時や作業時に邪魔になることも。足に絡んだりするリスクがある点に注意が必要です。また、落下距離が長くなる可能性があります。近年は使用頻度が減少しつつあります。

フックの数

フックの数(ランヤードの数)もチェックしておきましょう。フックには1丁掛け(ランヤード1本)と2丁掛け(ランヤード2本)があります。別名、シングルランヤードやダブルランヤードと呼ばれることもあります。

これらは、移動時にフックを掛け替える際に1丁掛けだと一時的に無綱状態が発生するため、墜落事故を防ぐために2丁掛けを選ぶという点で使い分けを行います。移動先に片方のフックをかけてから元のフックを外さなければなりません。

1丁掛けは軽量で作業時の取り回しがよく、2丁掛けに比べると安価です。しかし多くの高所作業現場において安全意識の高まりから、移動を伴う作業では2丁掛けの使用を義務付けている場合があります。少々重量を感じるかもしれませんが、2丁掛けを用意しておくと間違いありません。

落下距離を確認

製品には「落下距離〇m」と記載されており、この数値を作業場所の高さと比較します。作業床から地面(または障害物)までの高さが、ランヤードの落下距離を確実に上回っていることを確認して製品を選んでください。

例えば、落下距離が4.4mと表示されているランヤードを使う場合は、フックを掛けている場所から下へ4.4m以上の空間が必要になります。

最大使用可能質量をチェック

製品を見ると、最大使用可能質量が記載されています。着用者本人の体重と装備品(工具などの道具類)の総重量の合計が収まっていることを必ず確認してください。使用をしている中で、体重が増加していたり、工具が増えている場合には注意が必要です。変化が見られた場合には、確認してから装着することをおすすめします。

有名なメーカーの製品であるかどうか

基本的に、墜落制止用器具(フルハーネス)とランヤードは同じメーカーのものを選ぶことが強く推奨されています。異なるメーカーのものを組み合わせると、本来の安全性能を引き出せない可能性があるため、 メーカーは揃えるようにしましょう。

ランヤードを含む墜落制止用器具は、作業者の命を守る重要な道具です。ネットではノーブランドの製品も増えていますが、必ず高い信頼性を誇る有名なメーカーの製品を選ぶようにしましょう。

KH(基陽)・サンコー(タイタン) ・3M(スリーエム)・タジマツール(TJMデザイン)・ツヨロン(藤井電工)・ポリマーギヤ・ミドリ安全などの製品がおすすめです。

製品を選ぶ時の注意点

ランヤードを含む墜落制止用器具は、労働安全衛生法に基づいて厚生労働省が定めた「墜落制止用器具の規格」に従って展開されています。そういったこともあり、製品の規格や選び方については、厚生労働省のページを確認すると確実です。

ただしこの情報は改正されることがあるため、情報が変わっていないかどうか、念のために定期的にチェックしておくと安心です。

次の項目でも触れますが、使用期限は正しく守って、古いものをずっと使い続けることがないよう安全に作業を行いましょう。

よくある疑問と解決策

ランヤードとは何なのか、選び方についてもご紹介してきましたが、最後によくある疑問と解決策をついてご紹介します。

使用期限はどれくらい?

ランヤードは使用期限を守って、いつでも安全に使える環境に整えておかなければなりません。使用頻度や使用環境、保管方法によって異なりますが、ランヤードは基本的に使用開始年月から2年と定められています。ランヤード以外のものは3年が目安です。

製品に縫い付けてあるネームに油性マジックで使用開始年月を必ず記入して、交換期限は必ず守ってください。ただし使用期限に限らず、傷みが見られたり少しでも異変を感じたら、すぐに新しいものへ交換してください。

点検の頻度はどれくらい?

ランヤードは使用前には毎回点検を実施してください。月に1度は、より詳細に点検を行います。異常に気付いた時点で使用をやめ、すぐに再点検をしましょう。

擦り切れや変形、薬品が付着していないかどうか、縫糸が切れていないかどうかをしっかりチェックします。使用前の点検ポイントが記載されたページをネットで探して、印刷したものを毎回使うと確実です。ランヤードを展開するメーカーのホームページなどにあります。

購入に悩んだ時は

ランヤードなどの墜落制止用器具は職場で用意される場合がほとんどです。どれを購入すべきか悩んだ時は自己判断で購入してしまわず、職場で確認を取ってから決めるようにしましょう。支給された墜落制止用器具のサイズ感が合わなかったり、機能面で合わない部分があれば、必ず買い替えの相談をしてください。

まとめ

今回はランヤードとは?種類や選び方について解説しました。
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!

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