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卓上ボール盤とは?選び方や使い方について徹底解説します。
卓上ボール盤とは何に使う工具なのか、できることや仕組みについてご紹介します。どのような種類があるのか、選び方や基本的な使い方に関しても情報をまとめました。
プロの作業現場をはじめ、趣味のDIYにおいても木材や金属に精度の高い穴あけを行いたいと考えているようであれば参考にしてください。
卓上ボール盤とは卓上に置いて使える素材に穴あけを行うための工具です。穴あけを行う工具には電動タイプのものであればドリルドライバーなどがほかにもありますが、卓上ボール盤は決められた大きさと深さで正確な位置にあけることができることから、高精度な穴あけに向いています。
卓上ボール盤とはドリルビットと呼ばれる先端パーツを高速回転させ、加工物に真っ直ぐ押し付けていくことで穴をあける仕組みになっており、木材や樹脂をはじめ金属にも対応できます。
木工職人や金属加工業といった職業では欠かせない工具として取り入れられていることはもちろん、最近はDIY用として家具や小物づくりなどを目的に取り入れる人も増えています。
卓上ボール盤とは初めて耳にする工具であるはずにも関わらず、実物はどこかで見たことがあると感じることがあるかもしれません。実は教育の一環として中学生の技術の授業で取り入れられていることがあり、覚えている方は懐かしいと感じるのではないでしょうか。
そんな卓上ボール盤ですが、小さいものから大きなものまで、種類が幅広く存在します。いざ購入するとなれば、どのようなモデルを選べばいいのか悩む。そういった方向けに、ここでは選び方や基本的な使い方についても詳しく解説します。製品選びの参考にしてください。
卓上ボール盤の選び方について解説します。
まずはサイズ感を確認しておきましょう。今回ご紹介の「卓上ボール盤」は、その名の通り卓上(作業台)に置いて使えることから比較的小型のものが多く、DIYなどで気軽に使えるようなモデルが多い傾向です。
一方で「直立ボール盤」と呼ばれる床に直接置いて使うタイプもあり、こちらは大型で重く、プロが使う業務用のものが多いです。穴の直径も大きく、金属加工などハードな作業には直立タイプが適しています。
いずれにしても、設置の際には置き場所を考えて製品を選ぶようにしましょう。
卓上ボール盤といえば電動タイプが主流ですが、手動タイプのものもあります。手動タイプはDIYがはじめてで、電動工具を使うことに不安がある場合や、自宅で場所を取らずに作業を行いたい場合におすすめです。
穴をあける工程が多く、作業効率を上げたい場合などには電動タイプを選びましょう。
電動タイプの卓上ボール盤とはコンセントに差して使うものを指しますが、2通りの電圧があります。
家庭用のコンセントに挿し込んで使うことができる単相100V式のモデルが近年増えており、こちらであればDIY用に自宅で使えます。
しかし電圧が高い三相200V式の場合は専用のコンセントが備わっていなければならないので、注意が必要です。こちらは大口径穿孔用の機種に多く、業務用です。
卓上ボール盤は製品ごとに最大加工能力が決まっています。一見、穴の大きさはドリルビットを付け替えることで対応できるようにも思えるかもしれません。しかし取り付けるビットが大きいと、それだけ負荷がかかるので、負荷に耐える能力を持ちあわせていなければなりません。
製品の概要欄を見ると「穴あけ能力:鉄工13mm・木工24mm」といった記載があるので、開けたい穴の大きさに合わせて選びましょう。
卓上ボール盤の素材を載せる場所(テーブル)の形状には、丸型と角型2つのタイプがあります。
丸型はテーブルを回転できるようになっており、逃がし穴の位置を変えたり、複数の角度からの加工が必要な場合に便利です。
角型は大型のバイスで固定するためガタつきにくいのが特徴です。高い精度が求められる穴あけにはこちらを選ぶといいでしょう。
フトコロ寸法とは、ドリルの中心からボール盤の支柱までの距離(奥行き)を指します。この寸法が大きいほど、テーブルにのせて穴あけができる素材の幅が広くなり、加工作業がしやすくなります。
あまり狭いものを選ぶと素材がセットできず、思ったところへ穴があけられないといったトラブルが起こり兼ねません。加工したい素材のサイズに合わせて寸法を選びましょう。
卓上ボール盤の主軸の回転数は、主軸に装着されるドリルが1分間に回転する速度を、rpmで表記します。通常、ドリル直径が太くなれば回転数を下げて使用し、細くなれば回転数を上げて使用します。
そのため、回転数を変えられる変速機能がついているモデルを選んでおくとさまざまな作業に対応可能です。最も太いドリルを使う場合の低速回転と最も細いドリルを使う場合の高速回転の両方をカバーすることができます。
メーカーの製品であるかどうかといったことも重要です。お馴染みのメーカーだと、高品質且つアフターサービスの環境が整っている傾向があり、安心して使えます。
卓上ボール盤を展開する人気のメーカーには、高儀・京セラ・ハイコーキ・藤原産業・プロクソン・マキタ・リョービなどがおすすめとして挙げられます。
ここまでは卓上ボール盤とは何なのか、選び方についてもご紹介してきました。次の項目では使い方の流れについてご紹介します。
卓上ボール盤の使い方について基本的な流れをご紹介します。※製品ごとに細かな操作方法や仕様が異なるため、作業前には必ず製品に付属の取扱説明書にも目を通しておいてください
作業に集中できるよう、卓上ボール盤を置く周囲には物を置かないよう、あらかじめ片付けておきましょう。物を置いたままにしておくと、素材が引っかかるなどして大変危険です。作業時の足元にも物を置かないようにしてください。
また、作業時に軍手をはめると巻き込まれ事故が起きる可能性があることから素手で作業を行うか、フィット感のある簡単にちぎれる専用手袋の着用をおすすめします。
まずは素材にマーキングを行いましょう。穴をあけたい位置に印をつけます。木材は鉛筆で、金属であればケガキ針で傷をつけるようにして印をつけ、ポンチでくぼみをつけておきましょう。
本体の準備を行います。この時点ではまだ一切、卓上ボール盤に電源を入れない状態で作業を行ってください。まずはあけたい穴の大きさに合ったドリルビットを本体へ取り付けます。
次に、バイス(素材を固定する箇所)をボール盤に固定します。続いて、ドリルビットの位置と素材の位置を確認しながら素材をしっかりと固定してください。ここで素材をしっかり固定していなければ、作業中に外れてケガをするおそれがあるので注意しましょう。
金属加工時に限り、ドリルの先端に切削油を垂らします。こうすることでドリル先端の摩耗や、熱による材料の焼きを防ぎます。ビットの寿命をのばすためには、切削油の使用をおすすめします。
必要に合わせて、ボール盤のベルト位置を調整しましょう。ドリルの穴あけ径によって適切な回転数が異なります。ベルト位置を変えて適切な回転数に整えてください。
準備ができたら実際に穴あけを行います。卓上ボール盤の電源を入れて、送りハンドルを操作しドリルをゆっくりと素材に押し当てます。コツは、回転数が落ちない程度に適度に力を加えながら一気に穴をあけることです。軽い力で穴をあけようとすると、ドリル先端が摩擦により鈍るため一気に行うことが大切です。(力を強くかけすぎるのも厳禁)
穴があいたら、送りハンドルをゆっくりと持ち上げてドリルを元の位置に戻しましょう。元の位置に戻す際はドリルがまだ回転しているので、急いでハンドルを上げたり手を離さないようにしてください。
木材に穴をあける際は、あらかじめ下に捨て板を敷いておくことで、裏面のバリ(ささくれ)を防ぎます。
作業を終えたらその時点ですぐに電源を切ってください。電源を入れたまま卓上ボール盤から離れたりしないようにしましょう。
卓上ボール盤とは使う時に気をつけることが複数あります。まずは子どもやペットが来ない状態で作業を行うこと。そして、周囲を片付けてから作業に取り掛かることで、自らの身も守る必要があります。
また、作業前には事前チェックとして、バイスやクランプに緩みがないかどうかの確認。電源を入れた時に異変や異音がしないかどうかの確認も必須です。少しでも購入時と変化が見られるようであれば、直ちに使用を中止して、メーカーに相談してください。
厚生労働省のリスクアセスメントの実施事例では、卓上ボール盤を使った際の事故例が載っています。安全に作業を行うためには気を緩めず、下準備をしっかりしておくことが大切です。取扱説明書に記載の、使用上の注意にも目を通しておくことをおすすめします。
今回は卓上ボール盤とは?選び方や使い方について解説しました。
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!
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