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2025/12/11

職業別オススメの道具

【初心者向け】鳶職と大工の違いとは?必要な資格や服装まとめ

【初心者向け】鳶職と大工の違いとは?必要な資格や服装まとめ

鳶職と大工の違いとは?必要な資格や服装のことについてまとめました。

鳶職と大工の違いがわからないという初心者向けに、仕事内容などについて詳しく解説します。また、必要になる資格や服装のことといったよくある疑問や、これら2つ以外にもよく比較されがちな職業のことについても触れています。

気になる情報があれば、この機会にまとめてチェックしておいてください。

鳶職と大工の違いとは?

鳶職と大工の違いがわからないという方は多いようです。それもそのはず、どちらも建設現場で働く職人であり、一見すると仕事内容が似ているように感じられるからではないでしょうか。しかし、その役割はまったく異なります。まずは鳶職と大工の違いについて詳しく解説しましょう。

鳶職とは

鳶職とは高所作業を専門とした職人で、読み方は「とびしょく」です。別名「鳶工(とびこう」「鳶の者(とびのもの)」などとも呼ばれます。

建物の骨組みや足場を組むといった、高所での作業や工事の初期段階での作業を行うのが特徴で、これらに加えてクレーンなどの重機を使った荷物の運搬もあります。

鳶職は日本の伝統的な職業の一つとされており、古くは江戸時代から存在しました。鳶職の由来は諸説ありますが、最も有力だとされている説は江戸時代に火消し(現代でいうところの消防士)が使用していた、鳶のくちばしのように先端が鋭く尖った道具「鳶口(とびぐち)」という道具が由来だとされています。

江戸時代の鳶職は町火消し人足も兼ねていたため、火事が発生した際には火元や風下にある家を解体して、延焼を防ぐ仕事も行っていました。

高所での動きに由来する説として、鳶職とは建物の棟上げの際、梁から梁へと軽やかに飛び移りながら作業をします。その姿が、空を舞う鳥の「鳶(トビ)」に似ていることからその名がついたという説もあります。

大工とは

大工とは設計図に基づいて木材を加工し、建物の構造や内装を作り上げる専門家です。木材の切断や組み立て、仕上げといった工程を担うのが特徴で、家や建物の大部分を形作ります。

大工は木造建築が主流であった時代から、日本の建築文化を支えてきた職業です。木材を加工し、建物を作り上げる技術に加え、デザインや細部へのこだわりも重視されます。近年ではリフォームや修理のニーズが増えており、既存の建物に対する技術力も求められるようになりました。

大工の由来は奈良時代に遡ります。当時、建築を担当する木工寮(もくりょう)という役所が作られたのですが、その中の職人のランクとして、大工・小工・長上工・番匠工が置かれました。 つまり、その中の職人階級の最高位として使われていた「大工(おおいたくみ)」の名が、現代まで残っています。

鳶職と大工の違いとは

鳶職と大工の違いは役割にあります。鳶職は主に骨組みや足場を組むことなど高所作業に特化しているのに対し、大工は木材を使った構造物を作ることが主な仕事です。

大工は作業を行う際に足場を必要としており、鳶職は大工が建物を建てるために足場を組むため、どちらか片方だけでは成り立ちません。お互いを必要とし合う関係です。

鳶職と大工では求められる資格や技術も異なり、鳶職は高所での作業を行うための技術が求められる一方、大工は木材の加工技術への理解が必要です。

鳶職と大工の違いを比較する上で、どのような人に向いているかという視点から見ると、鳶職は高所が平気か、チームで連携できるかどうか。大工は繊細な作業や、個人作業で行うものづくりができるかどうか。鳶職は体力が必要であり、大工は集中力が必要であるといった違いが挙げられるでしょう。

これら以外にも鳶職と大工の違いはまだまだ挙げられ、実はさらに細かく仕事内容が種類分けされます。次の項目では、これらの職業の種類について解説しましょう。

鳶職と大工の種類について

ここまでは鳶職と大工の違いについて大きな括りでご紹介しました。しかしこれらの職業はさらに種類が細かく分かれるので、詳しく解説します。

鳶職の種類

鳶職の種類を5つご紹介。

足場鳶

足場鳶は建設現場で必要な足場の設置を行い、工事後の解体も行います。ほかの職人の安全や作業性を考慮し、足場を組んでいきます。

鉄骨鳶

鉄骨鳶は、高層ビルの建設現場などで、クレーンを使って鉄骨の柱や梁を組み上げていくのが仕事です。設計図を正確に読み取って、ミリ単位での調整を行ったりします。

橋梁鳶

橋梁鳶は橋や高速道路の高架、ダムといった、主に横方向に伸びる大規模な構造物の建設を専門とします。工事規模が大きく、手がける建造物によっては仕事場が全国にまたがることも。

送電鳶

送電鳶は、正しくは「送電線架線工」と呼ばれる、高所作業の電気工事士です。鉄塔と鉄塔の間に送電線を張り巡らせたり、既設の送電線や鉄塔の老朽化に伴う補修や点検も行います。

重量鳶

大型機械や空調設備といった、重量の大きなものをクレーンやフォークリフトで運搬したり設置するのが重量鳶です。

大工の種類

大工の種類は多く存在します。今回はその中でも代表的な4つをご紹介しましょう。

家具大工

大工と聞いて多くの人が思い浮かべるのがこの家具大工で、「町大工」と呼ばれることもあります。木造の一戸建て住宅やアパートの建設をはじめ、小規模な店舗なども建てます。建物の骨組みを組み立てたり、床や壁、階段といった内装部分に至るまで幅広い工程を担当します。

宮大工

宮大工の仕事は、主に神社やお寺、仏閣といった日本の伝統的な木造建築物の建設や修繕です。 釘を使わずに木材を組み合わせる伝統的な木組みや、文化財を扱うための知識や技術など、専門的な知識と技術が求められます。国の重要文化財など重要な建造や補修を任せられることも。

型枠大工

型枠大工は、コンクリート打ち込み用の型枠を作る大工です。生コンと呼ばれる材料を使いますが、この材料はその日の温度や湿度、水分量などの知識がないと成立しない仕事です。型枠は完成した建物からは見えなくなりますが、高層ビルやマンション、学校など鉄筋コンクリート造のほとんどすべての基礎作りを担います。

造作大工

造作大工は、内装の仕上げを行う大工です。床や天井、壁の下地づくり、造り付けの家具などを作って設置します。かつては家の骨組みと内部の工事を一貫して行っていましたが、近年は家の骨組みと内部の工事を分けて行うことが多くなりました。

鳶職や大工になるために必要な資格とは

鳶職や大工になるために必要な資格のことについてご紹介しましょう。鳶職や大工の仕事に就くにあたり、いずれも特定の資格は必要ありません。

職人の多くは未経験や無資格からはじまり、現場で技術を身につけていくことになります。現場で経験を積みながら、資格取得を目指す流れです。ただし現場へ移動したり、資材搬入などがあることから、車の運転免許があると歓迎されます。

服装について

鳶職と大工は、かつてはニッカポッカと呼ばれるひざ下がゆったりしたズボンが一般的でした。しかし近年では安全面を考慮して、ニッカポッカを禁止とする現場が増えました。

では何を履くのかというと、平ズボンです。平ズボンとは、細身であったり、標準的なストレートシルエットのシンプルなズボンを指します。

服装もそうですが、ピアスや髪色については職場の規定により異なります。ピアスをしたり髪色が自由な職場を探しているようであれば、募集要項を確認するか問い合わせましょう。

その他よく比較される職業との違いについて

鳶職と大工の違いについて解説しましたが、最後によく比較される職業との違いについてご紹介しましょう。

土方の違いとは

鳶職は高所作業、大工は木造の建築物をつくる作業を行う職人です。では土方とはどのような違いがあるのかというと、土木作業や基礎工事などを行います。道路やトンネル工事、ビルの基礎工事など、主に土やコンクリートを扱うのが特徴です。

足場屋の違いとは

鳶職と足場屋の違いとは、鳶職は高所作業全般であるのに対し、足場屋は建設現場において作業員が高所作業を行えるように足場の組み立てと解体の仕事を行います。足場屋は足場を設置することに重きを置いていることから、鳶職よりも役割が特化している点が特徴です。

鳶職・大工・建設業の違いとは

鳶職・大工・建設業の違いとは、建設業という大きな括りの中に、鳶職や大工が含まれます。そのため、土方や足場屋も建設業に含まれます。塗装工や内装工など他にもまだまだ建設業に含まれる仕事があるので、他の職種も気になるようであれば、建設業に関する情報をチェックすることをおすすめします。

まとめ

今回は鳶職と大工の違いについて解説しました。
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!

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