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コラム

2025/12/08

工具の豆知識

圧着工具の使い方ガイド!種類ごとの手順について解説

圧着工具の使い方ガイド!種類ごとの手順について解説

圧着工具の使い方を種類別にご紹介します。

圧着工具の使い方について詳しく知りたいという方向けに、端子の種類ごとに異なる手順をまとめました。

道具の選び方をはじめ、道具が開かなかったり手が痛くて作業しにくいなど、使用方法に関するよくある疑問や解決策についても解説しています。気になる情報があれば参考にしてください。

圧着工具について

圧着工具とは、電線と圧着端子、または電線と電線を工具の力で強く圧縮して接合する際に使う工具です。この作業のことを「かしめる」とも呼びます。ハンダ付けとは異なり熱を使わないことから、火災のリスクがなく安定した接続が可能です。

一見ハンダ付けよりも接着が弱そうですが実際は圧着の方が強固だとされており、電気工作や自動車のメンテナンスなどプロの仕事から趣味のDIYに至るまで、幅広い作業で使われています。

そんな圧着工具ですが、ネットで検索すると数多くの商品が出てきてどれを買うか悩む。または、工具を購入しても仕様が個々で異なることから使い方がわからないということも多いのではないでしょうか。

そこでここでは、圧着工具について端子の種類ごとに使い方を詳しく解説します。

圧着工具の使い方

圧着工具の使い方を端子ごとに解説します。ここでは基本的な使い方について触れているので、工具ごとに異なる詳細な部位の名称や使い方については、圧着工具を購入した時に付属の取扱説明書も併せて必ずチェックしてください。

フェルール端子

フェルール端子とは、より線の先端を保護して、スプリング式の端子台に電線を固定するための棒端子です。

フェルール端子用の圧着工具の使い方

電線の被覆をワイヤーストリッパーで剥きます。剥く長さは個々で異なるため、カタログなどに記載の仕様に従ってください。剥いた電線を少しねじってフェルール端子の奥までしっかりと差し込んだら、フェルール端子を「ダイス」に挿入します。

ダイスとは、圧着のための溝を指します。圧着工具が端子の種類ごとに使い分けられているのは、このダイスの形状がそれぞれ異なるためです。

ダイスに挿入したらハンドルを強く握り、ハンドルが解除するまで握り切りましょう。強く握った後は、勝手にハンドルが開きます。最後に目視確認と、軽く電線を引っ張って、電線がフェルール端子から抜けない事を確認したら完了です。

絶縁被覆付圧着端子

絶縁被覆付圧着端子とは、端子の金属部分が、あらかじめ絶縁体で覆われている圧着端子のことを指します。電線が多芯の「より線」のときに使用されることが多いです。

絶縁被覆付圧着端子の圧着工具の使い方

まずはワイヤーストリッパーを使って配線の被覆を剥きましょう。剥く長さは圧着端子に応じて異なるので、カタログなどに記載の仕様に従います。

剥いた電線の芯線部分を、圧着端子の筒状になっている部分に奥までしっかりと差し込みます。この時、被覆の先端が圧着端子の被覆用のかしめ部分に収まっていることを確認してください。

絶縁被覆付端子用のダイスは、芯線用のかしめ部分と、被覆用のかしめ部分の2つに分かれています。位置を間違えないよう、電線を差し込んだ端子を圧着工具のダイスにセットします。工具のハンドルが解除されるまで、最後まで強く握り込んだら完了です。

端子が電線から抜けないことを確認するため、圧着部分を軽く引っ張ってください。

裸圧着端子

裸圧着端子とは、絶縁被覆(プラスチックやビニールなどのカバー)が最初からついていない端子を指します。圧着後に絶縁処理が必要な端子であり、電線のより線にも使用されます。

裸圧着端子の圧着工具の使い方

ワイヤーストリッパーを使って配線の被覆を剥いてください。剥く長さは圧着端子ごとに異なるため、カタログなどに記載の仕様をチェックします。

被覆を剥いた電線を、圧着端子にしっかりと差し込みましょう。この時に、圧着端子を正しい位置に挟む必要があります。圧着端子をダイスの中心にセットしたら、端子の端ではなく、定められた圧着位置をかしめてください。工具のハンドルが解除されるまで強く握り込んだら完了です。

最後は圧着部分を軽く引っ張り、端子が電線から抜けないことを確認してください。

リングスリーブ端子

リングスリーブ端子は、電線の接続に使用される銅製などの接続部材を指します。この中に電線を挿入して、専用の圧着工具で圧着することで、電線同士を強固に接続します。

リングスリーブは2本や3本以上の結線も可能です。大・中・小と3種類のサイズがあるため、電線の本数に合った適切なサイズを選びましょう。

リングスリーブ端子の圧着工具の使い方

ワイヤーストリッパーを使って被覆を剥きます。リングスリーブから芯線が過度にはみ出さないようにしましょう。2本の電線を揃えて、リングスリーブに通します。

圧着ペンチのダイス中心にリングスリーブをセットしたら、工具のハンドルが解除されるまでハンドルを強く握り込んでください。これで電線が圧着されました。

あとは電線がはみ出している部分はニッパーなどでカットして整えて、リングスリーブで接続された部分全体を絶縁テープでしっかりと覆い、絶縁したら完了です。これにより、ショートや感電の危険を防ぎます。

圧着工具の使い方に関するよくある疑問と解決策

圧着工具の使い方に関するよくある疑問と解決策についてご紹介します。

ハンドル動作が固い

圧着工具が新品だと、ハンドル動作が固いと感じることがあるかもしれません。しかしこれは正常な状態です。しばらく使い続けることで、なじんで軽くなってきます。

ハンドルが開かない

ハンドルが開かない。または戻らなくなってしまった。これは成形確認機構が付与されている圧着工具は、圧着完了までハンドルが開かない構造であることが理由です。ハンドルを強く握ることで、開くことができます。

手が痛い

圧着工具のハンドルを握って作業をしていると、手が痛い。こんな場合は握力を軽減するトグル機構がついたものや、ハンドルの開閉を補助するスプリング機構がついた工具を選ぶことで、手の負担を軽減できる可能性があります。

メンテナンスは必要?

圧着工具にメンテナンスは必要なのかどうかについてですが、メンテナンスは必須です。手入れを怠ると工具の性能が低下し、正確な圧着ができなくなくなり、配線トラブルの原因となる可能性があります。

メンテナンス方法は作業の前後に注油をすることです。可動部やピン部分に注油します。使う油は低粘度の潤滑油がおすすめで、工具専用のメンテナンス油を選んでおくと間違いありません。

圧着強度が弱くなった

圧着強度が弱くなった。そんな時は、工具を調整することで改善できることがあります。ただし工具の調整方法は、メーカーや製品によってやり方が異なります。取扱説明書を確認し、記載されている手順に従って調整を行ってください。

また、調整だけでは不十分な場合もあり、安易な自己調整はあまりおすすめできません。不安な場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。

バネが折れた

圧着工具のバネが折れた場合は、メーカーからバネの取り寄せができる場合があります。交換方法については製品ごとに異なるので、取扱説明書を確認するか、メーカーのホームページを確認しましょう。

耐用年数はどれくらい?

圧着工具の耐用年数はどれくらいなのかについて。基本的には製品ごとに定められている、圧着回数を目安にします。圧着回数は取扱説明書や、メーカーの製品仕様書などで確認できます。

何らかの不具合を感じたら

圧着工具を使った時に、端子と電線がしっかりと圧着されないようになった。圧着部にメーカーが定めるマーク(JISマークなど)がはっきりと刻印されなくなったなど、何らかの不具合を少しでも感じたら、ただちに使用をやめてください。製品のメーカーに問い合わせて、修理を依頼しましょう。

修理ができなければ新しい工具へ買い替えて、安全に作業ができる状態にしておきましょう。

まとめ

今回は圧着工具の使い方を種類別にご紹介しました。
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!

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