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丸ノコを使って木材をまっすぐ切る方法についてまとめました。
丸ノコでできるだけ木材をまっすぐ切るにはどうすればいいのか？使うべき道具や詳しいやり方、知っておきたいコツについてもまとめて解説します。
DIYで小物や家具などをこれから作りたいと考えているようであれば、最も基本的な作業要素として、ぜひチェックしておいてください。
DIYをする上で欠かせない素材といえば木材です。デスク上に飾って置けるような小物づくり、小さな収納家具。そして実際に物置として使う大型の収納棚づくりなど、自由自在に切り出して組み立てられる素材として、多くの人が木材を手に取るでしょう。
しかし木材をいざ切り出し始めると、綺麗にまっすぐ切ることができない悩みに直面することがあります。
数ある電動工具の中でも、木材をまっすぐ切る道具として丸ノコがよく選ばれています。ところが、そんな丸ノコを使って木材をうまく切れない時はどうすればいいのか？
ここでは、そういった悩みを解決するために使うべき道具や方法について詳しく解説します。自分に合ったやり方が見つけられるよう、気になる方法から試してみてください。
丸ノコで木材をまっすぐ切るには、「ガイド」を使った方法が最もおすすめです。ガイドとは何なのか、使い方についても解説しましょう。
ガイドとは、丸ノコガイド、丸ノコ定規、カッターガイドなどとも呼ばれる素材をまっすぐ切る際に使う定規のようなものです。丸ノコだけで切っていこうとすると、斜めに走ったり線からずれてしまうことがありますが、定規を使ってペンで線を書く時のようにガイドがあるとまっすぐ素材を切ることができます。
また、刃の後方が素材にあたることで起こる「キックバック」という危険な現象がありますが、この現象はガイドを使って丸ノコをまっすぐに走らせるよう固定することで、発生が抑えられる可能性があります。
ガイドには、三角定規・エルアングル・フリーアングル・平行定規（Tスライド）・カッターガイドと5種類の選択肢があります。これらは素材の大きさや切り出したい素材の角度などによって使い分けられますが、中でも特に主流のタイプといえば「エルアングル」タイプです。
エルアングルはL字型であるのが特徴で、直角定規とも呼ばれています。握りやすいグリップがついており、ある程度幅のある素材向けです。通常で45cm〜1m、ミニサイズのものであれば20cm〜30cmほどのサイズに対応します。今回はこちらのガイドを使った方法をご紹介しましょう。
まずは木材のカットしたいところへ正確にケガキ（印つけ）をしましょう。ガイド（ここではエルアングル）の組み立て用のネジを緩めて、スリットに沿ってスライドさせ、90°に設置を行います。
長手方向をカットする際は、キックバック防止のために、捨て板を下に置いて一緒に切る。または、デスクなどを切ってしまわないよう端材を木材の下に挟んで高さを出しておきます。
丸ノコの刃を、材料の厚みに合わせて約5mmほど出るくらいに調整しましょう。突き当てを木材にあてたまま、ケガキをした位置に丸ノコの刃を移動させます。
左手でガイドをしっかり押さえ、丸ノコベースの左側を沿わせてゆっくりカットしていきます。キックバック対策として、身体はガイドより左側に構えてください。これでガイドを使って木材をまっすぐ切ることができます。
実際に作業を行っているところを見るには、ガイドを使って木材をカットしている動画などをチェックしてみるのもいいでしょう。
今回は丸ノコを使って木材をまっすぐ切る方法についてご紹介していますが、電動工具の中には他にも木材をまっすぐ切ることに長けたものが存在します。これから電動工具を購入する予定であれば、念のために他の電動工具もチェックしておきましょう。
テーブルソーとは、テーブルの中心に丸ノコの刃が取り付けられた電動工具を指します。通常の丸ノコは素材に対して電動工具を動かしますが、テーブルソーは据え置き型になっており、刃に対して素材を動かすのが特徴です。
ガイドフェンスと呼ばれる、いわゆる「ガイド」がついたモデルを選ぶことで、ガイドに素材をあてた状態でカットしていくことができます。この仕組みは木材をまっすぐ切る際に適しており、長い木材や角材の縦割りなどに向いています。
テーブルソーをうまく使うコツは、木材をガイドに沿わせているからといって、どんどん押し進めようとはしないことです。ガイドフェンスから材料が離れないよう、切れるスピードに合わせてゆっくり押し進めることで、木材をまっすぐ切ることができます。
スライド丸ノコといって、手持ちで作業を進める丸ノコとはまた違った卓上タイプの電動工具があります。
スライド丸ノコとは、卓上スライド丸ノコとも呼ばれる電動工具です。丸ノコにスタンドとアームが付いており、スライド機構によって素材をカットするのが特徴。通常の丸ノコは手で持って使いますが、こちらは据え置き型です。
丸ノコ本体が作業台に固定されているため手ブレの影響を受けにくく、まっすぐ綺麗に木材を切るには適した環境で作業を進められるのがポイント。スライド機構により、幅の広い木材をカットする場合には特に適しています。
スライド丸ノコは、回転するノコ刃のついたハンドルを素材に対してスライドさせることで素材をカットします。上下・手前・奥・斜めといった、さまざまな角度に動かすことが可能です。固定が甘いと感じるようであれば、別でバイスを用意して併用すると、木材をより正確にまっすぐ切ることができるので試してみて下さい。
丸ノコを使って木材をまっすぐ切るために知っておきたいコツを最後にご紹介します。
丸ノコを使って木材をまっすぐ切るために、まずは墨付けを正確にする必要があります。カットをするための目印となる墨付けが正確に行われていなければ、まっすぐ切り出したつもりでも、思っているような仕上がりになりません。
墨付けは、削った鉛筆やシャーペンなどを使います。（傷がつくのが気になるようであれば、2Bなど芯の柔らかいものを使いましょう）直角に線を引くために、差し金やスコヤを使用します。長い線を引くには差し金、直角を正確に引くにはスコヤがあると便利です。
電動工具を使って作業を進めるにあたって素材がしっかり固定されていなければ、工具の勢いにのまれて木材がバタつき、まっすぐ切ることができません。作業台と素材を一緒に挟んで固定するクランプを使って素材をしっかり固定しましょう。
丸ノコに取り付けて使う刃（チップソー）は、木材の種類や厚みに合った刃を選ぶことでスムーズで正確な切断が可能になります。
チップソーの刃数（ギザギザとした部分）は40〜70刃程度が主流で、この刃数が増えるほど切断面が綺麗に仕上がります。ただし、刃数が増えると切断速度が遅くなります。また、安全な刃の出方を確保するために、チップソーの外形は切断する木材の厚みに対して6倍以上の長さが必要です。
丸ノコを使う際は、ハンドルをしっかり握って、安定した姿勢を保つことを心がけましょう。丸ノコは、丸ノコ本体を持つ側の肩の前方あたりで作業します。体の中心で作業すると、キックバックが起きた時に、丸ノコが自分にあたる可能性が高く怪我の原因になります。
適切な姿勢を取って、安全に作業を行うと同時に、まっすぐ切るためにも適切な角度から作業を行いましょう。
丸ノコを速く動かしてしまうと、斜めに工具を走らせてしまったり、木材の切断面を毛羽立たせてしまう原因になるので注意が必要です。丸ノコを使うにあたって力を入れすぎず、焦らずゆっくりと作業を進めることがまっすぐ切るコツです。
今回は丸ノコを使って木材をまっすぐ切る方法について解説しました。
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい！
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